冒頭で紹介したように、品川区の東急武蔵小山駅付近にも、複数のタワマンが立地し、新しい商業施設が立ち並ぶ。
それらは武蔵小山の歴史ある商店街が醸し出す空気とは異質で、武蔵小山に豊洲を接ぎ木するようなものだ。
その豊洲でも、最後に残された4丁目の商店街の動向が注目される。
豊洲駅前の都営住宅が高層化され、余った大量の都有地が再開発に供せられる可能性が高いからだ。
下町情緒は消え去り、「銀座に近い」だけがメリットとなる日も近いだろう。
「再開発の功罪」東京の未来はどうなる?
近年の不動産価格の高騰により、これまでは不可能だったような地価の高いところでの開発が可能になった。
「ユニークな商店街がタワマンと連結させられる」という事態は、功罪両面があることを押さえておこう。
また、再開発は道路や防災防火事業とセットで行われることも多く、武蔵小山界隈にも買収済みの都道用地が途切れ途切れ存在する。
金網で囲われ、異様な景観を作っているのだ。
あちこちで「いびつな再開発」が進む東京の未来はどうなるのか。
東京圏全体を大宇宙ととらえると、大宇宙の中には多くのエリア(小宇宙)が多数存在する。そうしたローカルな新規需要や撤退需要を考えながら、マクロ視点で眺め続けよう。
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