「子どものコンタクト」スムーズに使い始めるコツ あまりお勧めできない使い方は「長時間の装着」

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よく「長時間つけても大丈夫な裏ワザを教えてください」と聞かれることがありますが、残念ながら、目の健康を第一に考えたらコンタクトを長時間つけられる裏ワザは存在しないのです……。

もしも、最大時間装着する場合には、目薬などで目の乾燥を防いだり、少しでもはずせるタイミングがあれば、メガネにする時間を設けたりできるといいですね。

デスクワークの方や学生さんなど、パソコンやタブレットなどを近くで見る時間が多い方は、目の疲労を防ぐためにも「20-20-20ルール」を取り入れてみてください。

「20-20-20ルール」とは、アメリカ眼科学会が推奨している眼精疲労やドライアイの予防についての提案です。目と画面の距離が30㎝以内の時間が長くなると、近視が進行するとされるので、その時間を意識して減らそうというものです。

【20-20-20ルール】
①20分継続して画面を見たら
②20フィート(約6m)離れたものを
③20秒間見て休憩する

やり方はとても簡単。これを繰り返すだけです。

とはいえ、仕事や動画に集中していると、20分はあっという間に過ぎてしまいますよね。その場合には、アラームなどをセットしておくといいでしょう。パソコンを見ているときはまばたきが減るため、意識してまばたきをすることも大切です。

(出所:『いつも使っているコンタクトレンズのことを、あなたはほとんど知らないかもしれない あなたの大切な目を守る40の方法』より

夕方以降の視力低下は「ドライアイ」を疑って

コンタクトをつけていると視力が低下する。そういってコンタクトを避けているという人にも少なからず出会います。

では、コンタクトによって、本当に視力が低下するのか? 眼科医の先生に聞いてみたところ、どうやらホントのようですが、きちんと目の状態を確認しながら使っているのであれば、そこまでセンシティブにならなくてもいいそうです。なぜなら、裸眼でもメガネでもコンタクトでも視力低下は起こりうるからです。

ただし、気をつけたいのは、装着時間が長いとドライアイや目の疲れにより、通常の視力が出にくい状態になることです。黒目の表面の涙の保護層がきれいな層になっていると、クリアに見えて視力が出やすいのだそうです。しかし、ドライアイの状態で乾燥し、保護層が波打った形になると、見えにくくなります。

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