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「家族のためのものづくり」続ける父親エンジニア 自分の中でいかに当事者意識を育てられるか

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おぎモトキさんがライフワークとして手掛ける「家族のためのものづくり」の試行錯誤から、エンジニアがユーザー視点を得るためのヒントを探った。

ワンワンを暴れ狂わせた理由

ーおぎさんの手掛けるプロダクトのユーザーは、身近な存在である息子さんですよね。それでも、ユーザー理解には苦労するものですか?

めちゃくちゃありますね。例えばこのおもちゃがまさにそうでした。

(写真:エンジニアtype編集部)

これは私が初めて息子のためにつくったおもちゃの進化版です。当初は市販の犬のおもちゃに外付けのボタンを取り付けて、そのボタンを押している間のみ動くというシンプルな仕掛けでした。

ー反応はどうでした?

ボタンを押さずじーっと見ているだけでした(笑)。というのも、息子は目の前で起こっていることに対する反応が鈍い傾向にあるんです。

障害を持った子どもは自分でできる作業が少ないので「自分で押す」ことに諦めがちになることが多く、動くワンワンをじっと見てるだけの状態でした。

でも私としてはおもちゃをきっかけに、少しでも知的好奇心を引き出してあげたかった。

そんな時に「いないいないばあ」の遊びを思い出したんです。

あれって、顔を隠していた手がぱっと外れて「ばあ!」という声とともに顔が急に現れる現象が子どもにとって刺激的で面白いんですよね。静と動の差が激しいほど受けが良い。

このワンワンも予想を上回る動きをすればもう少し面白がってくれるんじゃないかと思いました。それで、通常ボタンの2倍のスピードで動く「暴走」ボタンと、4倍のスピードで動く「カオス」ボタンをつけたんです。

(写真:エンジニアtype編集部)
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