40代以降に「食べなくても太る」これだけの理由 非アルコール性「脂肪性肝疾患」が増加
この結果に尾形先生は「まず頑張ったご自身を褒めてあげましょう!」と労った。
「仕事がない日の昼食は、手の込んだ料理をする気になれなくて……夕飯のおかずを増やすのも続けられる自信がないし、ダイエットにすでに挫折しそうなんです」
と不安を口にする由美さん。これに対し先生は、
「うまく手を抜いてOK。カット野菜や少量サイズの肉で作るひとり鍋なら簡単だし、野菜もしっかりとれます。夕飯はスーパーの惣菜コーナーに頼るのも手です」
と励ました。さらに食後2~3時間ですぐにお腹がすいてしまうという悩みには、
「腹八分目の食事で空腹を感じられるのは理想的。それは肝臓の脂肪がエネルギーに変えられる貴重な時間なんです。どうしてもお腹がすくときは、手のひらに軽くのる25gまでと決めてナッツを。ゆで卵もいいですね」
と答えて、由美さんを勇気づけた。
2カ月後:甘いものを食べなくても平気に
2カ月目からは、食事にタンパク質を積極的にプラスするよう指導があった。
「最初の1カ月は糖質の摂取を抑え余分な脂肪を減らしてきましたが、それだけでは筋肉量が落ちて痩せにくくなります。スープに溶き卵を入れたり、おかずに豚こま肉や鶏つくね、さば缶、豆腐を加えてタンパク質補給を意識して。納豆を1日2パック食べるのも手軽でよいでしょう」