医師提案、肝臓から脂肪を落とす「コンビニ活用法」 おにぎりにプラスしたい「食品」とは?

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医師が提案する、「コンビニランチ」の上手な活用法を紹介します(写真:Ushico/PIXTA)
長野県佐久市立国保浅間総合病院「スマート外来」では、患者の8割が3カ月で約5kgの減量と、脂肪肝の改善に成功しています。患者さんの成功事例を参考に、肝臓から脂肪を落とす食事の実践的な取り組み方を紹介します。
『専門医が教える 肝臓から脂肪を落とす食事術 予約の取れないスマート外来のメソッド』が大好評の肝臓外科医・尾形哲氏がこのたび、『専門医が教える肝臓から脂肪を落とす7日間実践レシピ』を上梓。本書から一部抜粋・再構成してお届けします。

減量成功のカギを握る“最初の1カ月”

肝臓の病気というと大酒飲みかウイルスによるものと思われてきましたが、今は違います。脂肪肝の多くは毎日の食事によるものであり、放置すると危険な脂肪肝炎、肝硬変に進みます。そして、今後10年以内に脂肪肝炎が日本人の死亡原因の1位になると予測されています。事実、アメリカではすでにそうなっています。でも、食習慣が原因の脂肪肝は、肝臓をいたわる食事で体重を落とすことで改善できます。だから、放置しないで減量に励んでほしいのです。

減量にこれまで何度も挑戦したけれど、うまくいかなかった方もいるかもしれません。成功のカギは“短期間で確実に結果を出す”ことにあります。そのために実践してもらっているのが、毎日体重を量って記録すること。そして、減量期間は3カ月と決めます。目標とする体重は、現在の体重の7%減です。体重を7%減らすと肝細胞から脂肪が減少するためです。

「短期的」に、経過を「数値化」して、「記録」することが減量効果を向上させます。これらの頭文字をとって「タスキの法則」として実践を促しています。1年間かけて6kg減らすより、3カ月で6kg減らして維持するほうが、血糖値を一定に保つ「耐糖能」が改善するデータからも、短期間でやせるメリットをご理解いただけるでしょう。

実際に3カ月というダイエット期間を意識して取り組み、減量を成功された患者さんの事例を紹介しましょう。

次ページ集中して食べ方を身に付け、1カ月で2kg減を確実に達成する
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