医師提案、肝臓から脂肪を落とす「コンビニ活用法」 おにぎりにプラスしたい「食品」とは?

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減量時のSさんの食事記録を見ると、コンビニやスーパーで購入した鮭の塩焼き、とりの唐揚げ、カップサラダ、おにぎり1個というメニューで、まさに理想的な組み合わせ。ラーメンばかりの外食ランチから、コンビニランチをうまく取り入れるほか、ダイエット期間中はお酒をいっさい断つなど本気で取り組まれました。

ランチ以外でも野菜を積極的にとるようにし、肉や魚介、卵の主菜は十分に食べることができたので、主食を減らしても空腹がつらいことはなかったようです。むしろ、ランチ後に睡魔に襲われることがなくなって、集中力も向上したとのこと。

そして、減量開始1カ月で5.8kg減(念のため補足しますが、基本的には1カ月で2kg減を達成できれば十分です)。3カ月後には12.3kg減の72.5kgまで体重を落とすことに成功しました。脂肪肝もなくなり、保険にも無事に加入が認められました。現在は再び外食の機会も増えているようですが、食べ方がわかったことで、メニュー選びに困ることなく、ダイエット後の体重をキープできています。

肝臓から脂肪を落とす「コンビニランチ」の選び方

では、コンビニでどんな商品を購入すべきか説明しましょう。買うものは3つのみ。①タンパク質がとれる食品、②カップサラダ、③おにぎり1個です。それ以外は考えなくていいので、迷うことはありません。

【①タンパク質がとれる食品】

タンパク質は1食で20〜30gとるのが理想です。コンビニで定番のサラダチキンなら、1個(約100g)でタンパク質量20gをまかなえます。昨今人気の豆腐バーやカニカマバーも手軽です。各1個でタンパク質量は10g程度なので、チーズやゆで卵などをプラスして、不足分のタンパク質を補いましょう。鮭やさばの塩焼き、しめさばなどの惣菜や焼きとりもOK。焼きとりの場合、味付けはたれより塩を選べば、余計な糖質の摂取を避けられます。

注意するのは、タンパク質を意識するあまりプロテインバーやプロテイン飲料を摂取すること。こうした商品は食品ではなく、サプリメントです。サプリメントは肝臓での代謝に負荷が大きいものが多く、避けたいものです。プロテイン以外で健康にいいとされるサプリメントも、減量期間中は避けましょう。ちなみに付け加えると、某プロテイン飲料の1回分よりサラダチキン100gのほうがタンパク質量が多いのは事実です。

【②カップサラダ】

血糖値の急上昇を抑え、腸内環境を整えるには食物繊維が欠かせません。大きめのカップサラダや野菜スティックなど、必ず野菜をつけましょう。海藻サラダやネバネバサラダなどお好みでかまいませんが、ポテトサラダやかぼちゃサラダは高糖質なので例外。どうしても食べたいのなら、主食代わりにしてください。

自前のカップにコンビニで購入したせん切りのカットキャベツと顆粒のコンソメを入れて熱湯を注げば、即席の野菜スープを作ることもできます。コンビニで購入できるカット野菜を使ったアイデアとして実践できる方はお試しください。

ただし、手軽だからと野菜ジュースを選んではいけません。大事なのは野菜に含まれる食物繊維であって、ジュースでは大半の食物繊維が取り除かれています。糖分が含まれる飲料も多いので、選ぶべきはサラダです。

次ページこだわりすぎず、顧客ニーズを反映したコンビニ食材に頼る
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