40代以降に「食べなくても太る」これだけの理由 非アルコール性「脂肪性肝疾患」が増加
理想は毎食20~30gタンパク質を摂取すること。これは肉と魚なら100g、卵なら1個、納豆1パック、豆腐1/3丁、無糖ヨーグルト150gに相当する。
「納豆、豆腐、ゆで卵、サラダチキン、ツナ缶、さば缶、チーズは常備しておきたい神セブンと言っているんですよ(笑)」
スーパーの出来合いの惣菜を利用し、無理なく食事管理ができるようになった由美さん。食事にタンパク質を加えたことで空腹感が減り、口寂しいときはハーブティーを飲むなどしてお菓子を食べることを減らした。
しかし、体重はなかなか減らず、マイナス1.5kg減止まり。しかし、血液検査の結果はAST27、ALT50、γ-GTP18にまで下がり、症状は改善した。
「体重が減らないので長風呂をして汗をかいたり、水分を控えてみました」と言う由美さんに対し、尾形先生は、
「水を飲んでやせるというのは誤解。水分を控えて脂肪が減るわけではありませんし、むしろ肝臓への血流量が落ち、太りやすくなってしまいます。
減量中こそ意識してお水を飲んで、食事の前後30分の間にスクワットをして、むくみを解消しましょう。10回2セットを1日1回から始めてください」と指導。
3カ月後:トータルで6kg減量!
体重が減らない停滞期を経て、体重が落ち始めたのがダイエット開始3カ月目。
食後のスクワットを日課にすると、ぽっこりお腹が少しスッキリしてきた。体重計に乗ってみると、6kg減っており、肝臓の数値はAST21、ALT33、γ-GTP13。
ALTはまだ基準値にはなっていないが、脂肪肝は見事改善した。由美さんの実例をもとに、尾形先生はこんな言葉を付け加えて締めくくった。