40代以降に「食べなくても太る」これだけの理由 非アルコール性「脂肪性肝疾患」が増加

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まずは甘い飲み物をやめることが大切

「肝心なのは、脂肪肝や脂肪肝炎のうちに減量して、肝臓の数値を整えること。特別な薬はないので“食事で肝臓の脂肪を落とすこと”が基本」

尾形先生は生体肝移植のドナーのために、脂肪肝を短期間で改善する食事法を長年、科学的に研究してきた。スマート外来では患者の8割以上を3カ月で5kg減量させ、脂肪肝改善に導くメソッドを確立している。

「一番重要なのは、継続的に体重を落として健康を維持し続けること。そのために頑張らなくて済む方法を患者さんと一緒に考えています。

なによりもまず、甘い飲み物をやめましょう。食べ物よりも飲み物のほうがより肝臓に障害を与えることがわかっているんですよ」

今回は尾形先生の患者・中川由美さん(仮名)の例をもとに、食事法で減量し、脂肪肝を改善する方法をご紹介。

脱・脂肪肝に成功した40代女性3カ月間の記録

初受診:体重66kg、脂肪肝炎発症「5kgの減量」を指導される

40代の中川由美さんは出産を機に12kgほど増量。ダイエットのために朝食を玄米シリアルやバナナスムージーにしたり、野菜ジュースをとってきた。

白米には雑穀を混ぜ、お酒もほとんど飲まず身体によい食生活を心がけ、さらには、脂肪を落とすと謳うサプリメントを飲んだりもしたが、体重は一向に落ちなかった。健康診断で肝機能検査がE判定に。それをきっかけに、スマート外来を受診。

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