あなたの周りのリーダーを、思い浮かべてみてください。リーダーであることや役職の高さを「偉い」ことだと勘違いしている人が、何人か思い当たりませんか。
「偉そう」にしている人の特徴として、次のようなものがあります。
② 「依頼」でなく「指図」をする
③ 威圧的
④ 批判的
⑤ 意見を聞かない
⑥ 横柄
⑦ 傲慢
この特徴を見るだけでも、いい気持ちにはなりませんが、実際にこういう人と一緒に仕事をすると、不快な気分になります。
不思議なのは、誰しもこうした「偉そう」な人と仕事をして嫌な気持ちになったことがあるはずなのに、いざ昇格すると、途端に「自分も偉くなった」と錯覚する人がいることです。
あなたが優れたリーダーをめざすなら、ここで勘違いをしないようにしましょう。
なぜなら 「偉そう」に振る舞うリーダーには、メンバーが意見を言いづらい、反論しづらい、報告しづらい、いちいちお伺いをたてないと物事が進まないなど、不毛なことが数多く発生するからです。
この状況は、組織・チームとして健全ではありません。
リーダーが「偉そう」にふんぞり返っている組織やチームには活気がなく、どんよりとした雰囲気が漂っています。
私がこれまで見てきた素晴らしいリーダーたちは皆、偉そうに振る舞うことはありませんでした。放っておけばメンバーから「偉い人」という扱いを受けてしまうので、むしろ意識して、そういう空気を作らないように努めているようにも見えました。
実際、そうしたリーダーが率いるチームは活気があり、高い成果を上げていたことを覚えています。
リーダーが偉い、という環境を作るのではなく、リーダーを含めた組織やチームがフラットに働ける環境を作るのも、リーダーの重要な仕事の1つです。「偉そう」にすることには何のメリットもないどころか、むしろデメリットしかない、ということを肝に銘じておきましょう。
仕事は「型」にはめられない
リーダーの仕事は、理屈だけではうまくいかないことばかりです。いくら王道を知り、セオリー通りに実践しても、うまくいくとは限りません。
なぜでしょうか。
それは、リーダーの仕事が「人を相手にする仕事」だからです。
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