人気ゲーム『龍が如く』プログラムチームの挑戦 技術責任者が語る「触って楽しいものに」

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――それを15年以上続けてこられたのが本当にすごいと思います。

個人的には、『龍が如く6』の開発が終わった頃、「技術的にはやるべきことはやった、これ以上のものは作れないかもしれない」という気持ちになったことはあります。

そんなとき、次のタイトルがRPGになることが決まると「新しい方向性でまだまだできることがありそうだ」という気持ちに変わりましたし、『JUDGE EYES』では主人公が変わったことで『龍が如く』とは全く違った新しいアクションを追加することもできました。

だから、もしまたどこかで行き詰まったら、そのときは違う方向性を見つければいいと思います。そうすればこれからも新しい『龍が如く』を作っていけるでしょうし、我々も成長し続けられるんじゃないかと思います。

プログラマーは技術者でありクリエイター

――シリーズの継続を望むファンとして、非常に嬉しい言葉をいただきました。最後に、プログラムチームでこれからも大切にしていきたいことを教えてください。

一般的なプログラマーは、仕様書通りの実装を求められることが多いと思いますが、「龍が如くスタジオ」のプログラマーは、決して言われた通りにものを作るだけの仕事ではありません。

「龍が如くスタジオ」では、プランナーの仕事はコンセプトを考えることで、それを膨らませて実装するのがプログラマーの仕事です。どうやったら面白くなるかを自分で考え、ゲームに対して影響を与えていけるのが、「ゲームプログラマー」という存在ではないでしょうか。

ゲームプログラマーは、技術者であり、クリエイターでもあります。だからこそ「どうすればもっと面白くなるだろうか」という視点は、ゲームを作り続ける限り、持ち続けていかなければならないと思っています。

伊東豊さん
(写真:エンジニアtype編集部)

 取材・文/一本麻衣 撮影/竹井俊晴 編集/今中康達(編集部)

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『エンジニアtype』編集部

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