人気ゲーム『龍が如く』プログラムチームの挑戦 技術責任者が語る「触って楽しいものに」
巨大歓楽街に生きる熱き男たちの生き様を描く『龍が如く』シリーズ。
2005年の誕生以来新作を出し続け、今や世界中にファンを持つ本シリーズから、2024年1月、最新作となる『龍が如く8』が発売された。
日本とアメリカを舞台とする重厚なストーリーに加え、新バトルシステム「新ライブコマンドRPGバトル」などが国内外で高く評価された本作は、発売1週間で全世界累計販売本数が100万本を突破する過去最高記録を達成した。早くも「シリーズ最高傑作」との呼び声が高まっている。
大ヒットタイトルを生み出したスタジオ
一体どのような開発チームが、『龍が如く8』のような大ヒットタイトルを生み出せたのだろうか。
初代の作品から『龍が如く』シリーズのバトルシステム開発に携わり続け、現在「龍が如くスタジオ」の技術責任者を務める伊東豊さんは、「プログラマーはゲームを面白くするために影響を与えられる存在」と力強く語る。
今最も熱いゲームを生み出している「龍が如くスタジオ」。そのプログラムチームの軌跡と本作での挑戦について、伊東さんにお話を伺った。
――伊東さんはどのような経緯で、「龍が如くスタジオ」の技術責任者になられたのでしょうか?
これまで約30タイトルの開発に携わったのですが、プログラマーとしての実質的なキャリアの始まりは、『スパイクアウト』というアーケードゲームでした。