日活は「妙義山」のような映画会社を目指す 「極道大戦争」宣伝プロデューサーに聞く

「設定を瞬間的に伝えられる言葉をキャッチコピーに」
――「ヤクザ+ヴァンパイア」というエッジの効いたオリジナル企画を鬼才・三池崇史監督が手掛けるということで、熱狂的なファンにアピールするタイプの作品じゃないかと思うのですが、この作品の宣伝戦略はどのように組み立てられたのでしょうか?
僕個人としても、非常に楽しい映画だと思ったので、この作品が持っている魅力をどうやって伝えていくか、いろいろと考えました。この作品には、オリジナル作品だからこそできる表現の自由度があり、そこがいちばんの魅力になっている。そこはしっかりと伝えていきたいなと思いました。
――「噛まれたら、みんなヤクザ」というキャッチコピーはどのような経緯で生まれたのでしょうか?
もちろんお客さま一人ひとりと対面して説明できるなら、どういう映画か理解してもらうことはできると思います。しかし、映画館に来ているお客さまとは一瞬でキャッチボールをしなきゃいけません。パッと目に入ったところで、この作品が持つオリジナル性をどう伝えられるのか。そのときにたとえば「○○サスペンス」とか「○○アクションエンターテインメント」という表現を使うよりは、「噛まれたら、みんなヤクザ」という、この映画の設定を瞬間的に伝えた方が、この作品の場合にはいいのではないかと思いました。それを踏まえて、宣伝期間中は、このワードを最後まで言っていこうということで進めました。