「2年生までの教養学部で幅広い学問分野を学べたことで、私はマクロの世界を研究する経済学部よりも、個人の意思決定といったミクロの世界のほうに興味があると気づいたんです。それで、実験ベースで行動の偏りを明らかにする勉強がしたいと思い文学部の社会心理学専修に進みました。
その教養学部のときに受けた瀬地山角先生のジェンダー論の授業も現在の活動につながっています」
地方の人が持つ浪人のイメージを変えたい
「そこで地方の女子高校生が全然浪人しないというデータを見せていただいたことで、今までの自分たちのバックグラウンドを生かして地方の受験生の進路を応援できる活動ができるのではないかと思い、この活動を始めました。
親御さんの中には浪人をすごく反対する方もいて、その中で受験勉強をしている地方の受験生もたくさんいると思います。でも、この団体で、浪人したいけど一歩踏み出せない、もっと浪人経験者の話を聞いて情報を集めたいという高校生の皆さんをサポートをすることで、地方の方が持つ浪人のイメージも変えていければと思います」
「誰もが生まれた地域やジェンダーにかかわらず、自分の意思で自分の進路を決められる社会を目指したい」と語る精力的な彼女の瞳からは、自身が地方出身の女子でありながら浪人し、東大に入った実体験から抱いた熱意がみなぎっていました。
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