部下と信頼関係を築く「傾聴」の実践ポイント3選 1on1を成功に導くコミュニケーションスキルとは

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傾聴実践のポイント2:聴いた内容を口外しない

傾聴を実践する上では、相手が「この人なら何を話しても大丈夫だ」という心からの安心を感じることが重要です。そのため、社内における守秘義務の有無とは別に、「ここで聴いた話は口外しないので安心してください」など、聴いた内容を口外しないことを事前に伝え、それを守ることが大切です。

1on1の中では、社内の人間関係や噂話など繊細な話題も扱われるため、このような配慮が重要となるのです。ただし、犯罪に関わる話題などは例外となりますので、社内の関係機関に相談をするようにしてください。

重要なのは「言葉にならない言葉」を受け止める力

傾聴実践のポイント3:五感を駆使して聴く

より深いコミュニケーションのためには、相手の発する様々な情報を逃さず受け取ることが大切です。つまり、五感を駆使して話を聴くということです。

具体的には、相手の話す言葉の意味だけではなく、声の大きさや速さ、目の動き、腕を組む、何度も頭をかくなどといった仕草、表情や姿勢、さらには全身から感じられる雰囲気や印象など、五感を駆使して心のアンテナを立て、相手が無意識的に発信している言葉にならない言葉に耳を傾ける必要があります。

そうすることで初めて、相手は今どのような思いや感情を持っているのか、本心で話しているのかなどが伝わってくるようになるでしょう。

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寺内 健朗 グロービス

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てらうち たけはる / Takeharu Terauchi

教育系プロダクションを経て、株式会社グロービスに入社。内定者・新人向け学習サービスの責任者として従事した後、社会人向けオンライン動画学習サービスのコンテンツ開発を担当。グロービス人材マネジメント・組織行動研究グループの研究員としても活動し、最新の知見をもとに研究・コンテンツ開発に携わる。自身の経験にもとづき、アートと心の成長をテーマとして働く人々の成長支援活動を行っている。グロービス経営大学院経営研究科経営専攻(MBA)修了。産業カウンセラー資格、GCS認定コーチ。芸術科学会主催NICOGRAPH優秀賞受賞(ディレクター)。著書に『60分でわかる! 1on1ミーティング実践 超入門』(技術評論社、共著)。

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島田 友和 「ワ☆ノベーション」代表/総合心理教育研究所学術客員研究員/リヴァトレ(公認心理師)

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しまだ ともかず / Tomokazu Shimada

青山学院大学卒業、グロービス経営大学院経営研究科経営専攻(MBA)修了。公認心理師、社会保険労務士(有資格)、社会福祉士などを保有。1on1ミーティングや心理的安全性、アサーティブコミュニケーション、ストレスマネジメントについて研修を行う「ワ☆ノベーション」代表。総合心理教育研究所学術客員研究員。株式会社リヴァ リヴァトレでメンタル不調者の社会復帰を支援。1on1コミュニケーションスクール代表。グロービス1on1トレーニング公認クラブ代表。著書に『プロカウンセラーが教える 1on1コミュニケーション入門』(清談社Publico、共著)、『60分でわかる! 1on1ミーティング実践 超入門』(技術評論社、共著)がある。

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