「オンライン詐欺は、インターネットを通じて世界中の人々を標的とする社会全体の脅威」としており、さすがに「詐欺広告をプラットフォーム上からなくすことは、Metaのビジネスにとって必要不可欠なこと」とした。
しかし、こう付け加えた。「世界中の膨大な数の広告を審査することには課題も伴います」「オンライン上の詐欺が今後も存在し続けるなかで、詐欺対策の進展には、産業界そして専門家や関連機関との連携による、社会全体でのアプローチが重要だと考えます」とした。
同社は、ここまで大胆に述べていないが「私たちも気をつけて最善を尽くすけれど、社会全体の問題だよね」という意味だから、これを見た人たちを怒らせたのは当然と言えた。
実際に、前澤さんは、この声明を読みすぐさま対応。Meta社が広告配信事業を継続していいのかについて疑問を呈した。
Meta社の言い分は理解されるか?
ところで、まったく話が変わるようだが、10年以上前から、私は経済アナリストの森永卓郎さんにお世話になっている。私が30代前半のころ、はじめてテレビ出演を果たしたとき、ご一緒したのがすでに巨匠だった森永さんだった。素人同然の私に、親切丁寧にご指導いただき、まったくその恩は返せていない。
先週に某テレビ局で森永さんにご挨拶をした。思うに、私が出会って13年ほど、森永さんはずっと日本の“経済ネタ”の顔であり続けた。有名人の詐欺・なりすまし広告で無断利用される回数は、私の観測範囲では森永さん
たしかに、私も森永さんをサムネに登場させた、“怪しげな”金融広告をFacebookで見たことがある。個人的に存じ上げている私は、もちろん森永さんが、そのようなことをしないと理解するが、森永さんの写真につられてクリックした人もゼロではないだろう。少なくとも、多くなければ、広告の費用対効果がないと判断され、そのような広告が続く必然がない。
そこで森永さんのマネジャーの方に直接聞いてみると、Meta社には何度も詐欺・なりすましの宣伝についてメールを送付していたという(さすがにこれはメールの履歴を確認までしていないものの、私に虚偽を伝える必然性はないだろう)。
しかし同社からは返信がなく、事実上、放置になっていたようだ。
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