外国語習得の最短ルートは「勉強しない」こと 歯磨きをするように言語を学ぶコツ

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また、1日にどれくらい勉強するかを「時間の長さ」ではなく「量」で決めることも大切です。たとえば、「1日に1レッスンを終わらせる」という具合にです。「時間の長さ」は一見、わかりやすい目安なのですが、「毎日、学習の充実度が高かろうと、最低でも30分勉強する」といった決め方だと、その30分をダラダラ過ごしてしまうかもしれません。

すると、学習の充実度が低い場合でも、決まった時間をただこなすだけで「今日もクリアした」と見なしてしまうという落とし穴があります。すると、「毎日、勉強時間を確保している割にぜんぜん上達しない」という状況に陥る危険性があります。

また、1日あたりの勉強量を決めないままだと、やる気満々でいられる学習の初期段階はたくさん量をこなせても、徐々に失速し、いつの間にか学習習慣すらも失われる危険があります。1日に決まった量を学ぶことにすれば、こうした事態は避けられるというわけです。

「今日はこのフレーズを覚えた」「この会話文を理解した」「この文法を覚えた」といった達成感を毎日、得られることも、継続の推進力になるでしょう。

毎日、一定のペースで学んでいくことが、結局のところ最も確実なのです。

やる気より「環境づくり」が大事

いくら自分の意思で外国語学習を始めたとしても、モチベーションの維持は、おそらく誰にとっても悩みの種だと思います。三日坊主を繰り返してきたという人も多いかもしれません。特にモチベーションが下がりやすいのは学び始めて少し経ったころです。

私も、日によってモチベーションが高かったり低かったりします。最初はやる気満々ですし、ひとつ学ぶごとに上達を実感できてモチベーションが維持しやすいのですが、その言語に少し慣れてくると、ある種の停滞期に突入することが多い気がします。そうなったときに、いかに一定のペースで学習を進めるかは常に課題になっています。

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