家族が認知症?"円満に"検査を促す「誘い方」 「病院になんて行きたくない」と言われたら?

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「病院になんて行きたくない」と言われたら?

(返答例1)「かかりつけ医の先生のご紹介だよ」

まずはかかりつけ医に相談を。かかりつけ医から「最近忘れっぽいことが増えたなら、ここを受診してみませんか」と提案してもらうとスムーズです。紹介状も書いてもらいましょう。

(返答例2)「精神科じゃないよ。『もの忘れ外来』だよ」

高齢者にとって「精神科を受診する」のはハードルが高いかもしれません。「もの忘れ外来」「老年内科」「心療内科」など、受け入れやすい名前の診療科を受診しましょう。

(返答例3)「私の受診につきあってくれる?」

事前に受診する病院に電話をして認知症の検査を受けさせたいと伝えておき、医師から「お母さんもいっしょに検査しましょう」と提案してもらうといいでしょう。

(返答例4)「保健所の健康診断だよ」

病院そのものをイヤがる場合には、保健所で検査を受けることも可能です。保健所に事前に連絡し、認知症の検査ができるかを確認しましょう。ただし、MRIなどを使った専門の検査はできません。

訪問診療で検査してもらうこともできる

どうしても受診を拒む場合には、訪問診療の医師に診察してもらうという方法もあります。地域包括支援センターなどに相談すれば、訪問医を紹介してもらえるでしょう。

訪問医には事前に事情を説明しておくと、自宅で血圧などを測りつつ、さりげなく認知症の検査にもっていってくれると思います。

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上大岡 トメ イラストレーター

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かみおおおか とめ / Tome Kamioooka

東京生まれ横浜育ち。東京理科大学工学部建築学科卒。建設会社を経てイラストレーターに。一級建築士、講道館柔道初段、日本ヨーガ瞑想協会登録教師。著書にミリオンセラー『キッパリ! たった5分で自分を変える方法』『のうだま1、2』(池谷裕二氏と共著)、『日本のふくもの図鑑』『老いる自分をゆるしてあげる』など多数。

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杉山 孝博 川崎幸クリニック院長

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すぎやま たかひろ / Takahiro Sugiyama

1973年東京大学医学部卒。東大付属病院で内科研修後、1975年川崎幸病院に内科医として勤務。以来、内科の診療と在宅医療に取り組み、1987年より川崎幸病院副院長に就任。1998年9月川崎幸病院の外来部門を独立させて川崎幸クリニックが設立され院長に就任し、現在に至る。
著書に「マンガでわかる 認知症の9大法則と1原則」(法研)、監修「親の認知症に気づいたら読む本」(主婦の友社)など多数。

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