セカンドキャリアを切り拓く自分の棚卸し方法 ミドルマネジメントには経験知が蓄積されている

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4つの質問への回答で、あなた自身が大切にしている、仕事や人間関係等の価値観が明らかになってくることでしょう。

【回答例1】自動車営業職(個人向け営業)・田村さんの場合

質問9 → 誠実、納期厳守
質問10→ 信頼関係の構築、親切、丁寧
質問11→ 上司には忠誠心を持って仕え、部下は愛情を持って厳しく育てる
質問12→ お客様に「ありがとう」と言ってもらえたとき

【回答例2】食品メーカー営業職(法人向け営業)・山田さんの場合

質問9 → 安全、確実
質問10→ 誠実、クイックレスポンス
質問11→ 上司には迅速かつ正確な意思疎通、部下には自身の背中を見せて育てる
質問12→ 自社の商品の売上が大きく伸び、スーパーに喜ばれたとき

【回答例3】自動車製造業・木村さんの場合

質問9 → 安全、確実、検証、報告・連絡・相談
質問10→ 誠心誠意
質問11→ 上司には細かく報告、念入りなコミュニケーション、部下には技術の伝承、育成
質問12→ 新しいシリーズの自動車が無事リリースできたとき

積み重ねた経験知が輝かしい未来のキャリアを拓く

田村さん、山田さん、木村さんの回答を見て、あなたは、どのように感じましたか。

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おそらく、専門分野や実践スキルを問う質問への回答ではわからなかった3人の方々の人となりや、どのようなスタンスで仕事に臨んでいるかが、おわかりいただけたことでしょう。

ここまで、あなたの「専門分野=知識・領域」「実践スキル=業務経験」「コンピテンシー=行動特性・人間性」を見える化・言語化してきました。

書き出していただいた要素の一つひとつが、新たな仕事や潜在能力の開花に繋がります。

これらの「経験知や才能」を活かせば、50代からの輝かしい未来のキャリアが拓けてくるでしょう。みなさんも本稿を参考に、ぜひご自分の「強み」を再確認してみてください。

田原 祐子 人材開発コンサルタント

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たはら ゆうこ / Yuuko Tahara

人材開発コンサルタント。ナレッジ・マネジメントの研究者。長年多くの経験を積んだ人が、無意識のうちに使っている「経験知(仕事の実践を通じて蓄積したノウハウ、知識・知恵)」や「暗黙知(人や組織に内在する、洞察・ノウハウ・叡智全般)」を言語化し、人や組織の活性化・生産性向上に貢献することを得意としている。社会構想大学院大学教授として、ナレッジ・マネジメントや、人材育成・学習する組織(組織開発・チーミング)の講義を担当。創業した株式会社ベーシックでは、上場企業から中小企業、個人事業主などを対象に、学校、病院、介護施設、伝統工芸社、弁護士事務所など、累計で1500組織・13万人以上の人材開発を手掛けてきた。

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