会話でバレる「頭がいい人」がすぐにしない質問 相手が答えやすいように質問をできているか
自分を口下手で雑談が苦手なコミュ障で、交渉や説得も不得手だと思っている人はいないだろうか。そんな悩みは、「質問」のポテンシャルを知り、活用することで一変する。
本稿では、樋口裕一氏が近著『頭のいい人は「質問」で差をつける』の中で示した、質問を武器にしてコミュニケーションで得をするためのメソッドと、頭のいい質問で交渉や説得、コーチングの場面でピンチをチャンスに変えるコツを、同書から抜粋、要約して紹介する。
大雑把に「どう?」と聞く問題点
答えやすい問い方と答えづらい問い方がある。答えづらいケースの多くは、質問が大雑把で漠然としていることが原因だ。相手に「何が聞きたいの?」と思わせてしまったら、それはいい質問とは言えない。
大雑把に「どう?」と聞くのは、相手に自由に考えてもらいたいときや、こちらが答えをまったく予測できないとき、会議ならば自分が主導権を握らず誰かに任せたいときには役立つ。しかし、いつも「どう?」と丸投げしていると、思わぬところで評価を落としている可能性がある。そこで大切になるのが「具体的に聞く」ことだ。
△質問「会議の進め方についてどう思う?」
○質問「会議がいつも1時間以上長引くのはなぜだと思う?」
△質問の「会議の進め方」という漠然とした内容を、〇質問のように「1時間以上長引く」として、時間という具体的な要素を盛り込むと相手は答えやすい。自分が知っている情報や自分の考えを答えればいいとわかるからだ。
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