会話でバレる「頭がいい人」がすぐにしない質問 相手が答えやすいように質問をできているか

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

つまり、具体的な質問とは質問者が回答の範囲を設定できる問いで、自分が議論を望む方向に相手を誘導できるメリットがある。会話の続きの一例を挙げよう。

答え例「いつも1時間以上長引くのは、会議で初めて資料に目を通すからじゃない?」
 ○質問「そうだよね。資料提出期限って、以前は前日朝だったって知って  た?」
 答え例「知らなかったよ。いつから変わったんだろう……」
 ○質問「そもそもさ、会議の進め方についてどう思う?」 
  

やりとりのなかで相手の答えから「資料」という具体物が出され、それを受けて「提出期限」「以前の状態」と具体的な質問を重ねることで話が深掘りできる。

「マイナス情報」を引き出すには

人は、自分に都合の悪いことは話さない。日常会話でもビジネスでも、自分の立場がまずくならないよう、いい面だけを強調したり無難な内容を無意識に選んだりしながら話している。「聞かれなければ言わずにおこう」と相手が考えたことが、まさに自分が知りたいことなら、大事な情報を聞き出せず相手の思惑にまんまとはまってしまうことになる。

しかし、相手が語らないつもりだったことを突っつくうまい聞き方を心得ていれば、その心配はなくなる。そこでポイントになるのがデメリットに焦点を当てる質問だ。

○質問「とてもいいお話ですが、デメリットも教えてもらえますか?」

商品なりサービスに魅力的なメリットがあるということは、そのメリットを生むために生じたデメリットがあるはずだ。たとえば、史上最小のコンパクトさが売りだが、その分機能が割愛されたような場合、

○質問「コンパクトさというメリットのために生じたデメリットは?」

と切り込む質問で、相手が言わずにいたかった機能に関する情報を引き出せる。また、相手が話した内容の中にまだ触れられていない側面があることに気づいたときは、「これについてはどうお考えですか?」と具体的に聞く。

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事