セカンドキャリアを切り拓く自分の棚卸し方法 ミドルマネジメントには経験知が蓄積されている

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

このように細かく書き出してみると、田村さん、山田さん、木村さんともに「営業」「製造」という職種の特有なスキルに限定されず、さまざまな実践スキル(実践できること、仕事で役立つスキル)があることに気づくことでしょう。

仕事をするうえでの大切な潜在能力とは

続いて、あなたの「コンピテンシー=行動特性・人間性」を見える化&分析していきましょう。

コンピテンシーとは、行動特性や人間性という意味です。ハーバード大学の行動心理学者、デビッド・マクレランドが提唱した概念で、2000年ごろから日本にも導入されるようになりました。本稿ではコンピテンシーを、新たな仕事の機会を発見し、自己を探究するための目的に注目して、「行動特性・人間性」と定義づけしています。

次の図は、氷山になぞらえて物事を比喩する「氷山モデル」と言われるモデルで、コンピテンシーのイメージを表現したものです。

『55歳からのリアルな働き方』P.94より

氷山は、海面に出ている部分はわずかであっても、海面下には、大きな氷塊が潜んでいます。

同様に、その人の行動や仕事の成果は、潜在するコンピテンシーによって大きく異なることを意味しています。

たとえば、慎重さや正確性を重視するタイプの人と、迅速性や戦略性を重視する人とでは、同じ仕事をする場合に起こす行動やその成果も、まったく異なる結果となるでしょう。

これがコンピテンシーの興味深さであり、また、仕事をするうえでの大切な潜在能力の一つです。

それでは、これまでと同様に、次の4つの質問への回答を「できるだけ詳しく&細かく」書き出してみてください。

質問9   あなたが仕事をする際、心がけていることはありますか?
質問10 あなたがお客様と接する際、心がけていることはありますか? 
質問11 あなたが上司や部下と接する際、心がけていることはありますか? 
質問12 あなたは、仕事をしていてどのようなときに達成感を感じますか? 
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事