「甘いもので体の疲れはとれない」少し残念な真実 体に負担をかけるNG飲食「休養学」博士が解説

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前回の記事《原因不明の不調「自律神経の乱れ」はなぜ起きるか》で、朝に太陽の光を浴びることによって生体時計が24時間サイクルにリセットされるお話をしましたが、朝食を毎日決まった時間に食べることによって、さらにしっかりとリセットされることがわかってきたのです。

食べ物を口に入れると、自動的に消化器系の活動がスタートします。消化器系が動き出すことによって、生体時計を調整するスイッチが入るしくみです。

逆にいえば、朝食をとる時刻を毎日固定するだけで、自律神経を整えることができるというわけです。

なぜドカ食いしてしまうのか?

「腹八分目が健康にいい」とわかっていても、ストレスがかかるとやけ食いをしたり、甘いものを食べたくなったりしませんか?

これはストレスを何とか抑えようとする体の防御反応、自己防衛行動です。

食事をとると、副腎皮質からコルチゾールが分泌されます。コルチゾールとは、ストレスがかかると分泌されるホルモンで抗炎症作用と免疫抑制作用がありますが、そのほかに、血糖値を上げる作用もあります。

まず、食事をとると当然、血糖値が上がります。血糖値が上がるとインシュリンが膵臓から出てきて血糖値を下げようとし、そのあとに血糖値が一気に下がります。今度はこの下がった血糖値を上げないともとの状態に戻りません。このときにコルチゾールが出ます。

コルチゾールはストレスに対抗しようと交感神経を上げるので戦闘態勢に入ることができます。ですから、むしゃくしゃすると何か食べたくなったり、甘いお菓子を欲したりするのです。

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