「覚醒と睡眠のリズム」を整える!8つのポイント 食事など、毎日の生活にも取り入れたい方法

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昔は現代ほど不眠症が問題になってはいなかったようです(写真:EKAKI/PIXTA)
スマホ依存で、多くの人の脳が疲れている中、改めて睡眠の大切さが注目されています。どうすれば睡眠と覚醒のリズムをコントロールし、適切な睡眠がとれるようになるのでしょうか。日本認知症学会専門医・指導医 おくむらメモリークリニック理事長の、奥村歩氏の新著『スマホ脳・脳過労からあなたを救う 脳のゴミを洗い流す「熟睡習慣」』を一部抜粋・再構成し、お届けします。

不眠克服には神経伝達物質「オレキシン」がカギ!

私たちの祖先の時代は、現代ほど不眠症が問題にはなっていませんでした。太陽の動きとともに畑を耕し、漁に出て、夜は食事したりお酒を飲んだりして休息する、という生活では不眠症は起きなかったのです。

ところが、現代文明で電気が発明され、一日の過ごし方は劇的に便利になり、変貌しました。夜でも仕事をしたり娯楽を楽しんだりすることが可能になったのです。生活のサイクルは多様化しました。その多様化は、デジタル化時代を迎えてさらに加速しています。

でも、その多様性に、私たちの身体が対応できるわけではありません。そこにはひずみが生じて、不眠、睡眠負債が起きてしまうのです。

そのカギを握るのが、オレキシンを中心とした神経伝達物質です。生体活動に伴い分泌される神経伝達物質により、覚醒すべきか睡眠すべきかが支配されているのです。

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