4月から保育園も始まり、翻訳会社勤務の妻は一足先に仕事に復帰した。坂本さんの育休終了まではあと1カ月。もともとはこの1カ月で仕事上の勉強など、復帰に向けた準備をするつもりだった。しかし、入園したばかりの子どもたちは次々に病気をもらってきた。ひとりが治ったと思うと、今度はもうひとりにうつってしまう、その繰り返し。結果的に仕事の準備どころか、復帰前の上司との面談にすら行くことができなかった。
復帰後に導入した新たなシステム
双子が保育園に入園し、坂本さんも仕事に復帰すると、朝の送りは夫が、夕方の迎えから寝かしつけは時短勤務の妻が担当した。それと同時に、妻に負担がかからないための工夫などを盛り込んだ、新たな生活システムを導入した。
「実は育休中に妻がインフルエンザにかかって、1週間、ひとりで家事・育児をしたことがありました。このときの経験で、ひとりですべてをすることがどれだけ大変なことか、身に染みて理解できていたので、できるだけ協力しようと思っていました」
・ルンバ、食洗器、乾燥機能付き洗濯機を購入。
今では、当たり前のように家事を負担する坂本さん。「夜のうちに洗濯しておくと、朝には主人が取り出してたたみ、それぞれの場所に置き、さらに保育園セットも作って持って行ってくれるんです」と妻からの信頼も厚い。
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