最後は、「5つの距離」の中で、もっとも重要な「情熱距離」です。
「『地方創生』を成功させたい」という企業誘致への「熱意」が「情熱距離」ですが、これは自治体によって異なります。
たとえば、首長が誘致に熱心でも、現場の担当者にそれが伝わっていないケースがあります。逆に、首長や役場の幹部よりも、現場の担当者の熱意がものすごいケースもあります。
また、都心から車でも電車でも1時間圏内の「時間距離と絶対距離が近い自治体」は、あまり熱心ではありません。
わざわざ「地方創生」のアクションを起こさなくても、地方から上京した若者が住み着いたり、郊外型のアウトレットモールができたりして、人が集まってくるからです。
都心から電車でも車でも3時間から4時間かかったり、空港に降りてからも1時間以上かかったりするような地方の自治体のほうが、自治体の存続についての危機感もあり、「地方創生」への「熱意」があります。
「情熱距離」が近いとチャンスが広がる
地方進出を考える企業からすると、「情熱距離」という観点は、地方の自治体のほうが進出を検討するに値するケースが多々あります。
どうしても「東京に近い」という「絶対距離」「時間距離」が近いほうが、とても有利に感じられがちですが、東京からのアクセス条件が悪くても、チャンスはあるのです。
私たちの経験からすると、岩手県の沿岸部最北端の洋野町、
「絶対距離」「時間距離」よりも、担当者の「情熱」と自治体の「本気度」がある 「情熱距離」で成功するケースもあるのです。
全国の自治体のみなさん、この「5つの距離」をうまく活用し、
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