地方創生「東京から遠い=ダメ」は言い訳・誤解だ 「新幹線なし、空港から1時間以上」本当にNG!?

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 5
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

1つめは、「都心から何キロ離れているか?」という絶対値になる「絶対距離」です。

「絶対距離」より「時間距離」が重視される

【1】「絶対距離」

一般的には「都心からの『絶対距離』が短いほど近い」と思われがちですが、「各種交通手段」のありようによって、「時間距離」は変わります

たとえば、東京から軽井沢までの「絶対距離」は約120キロですが、新幹線があるので時間距離は約1時間です。

ところが、東京から秩父までの「絶対距離」は約90キロなのに、「時間距離」は約2時間かかります。

企業にとっては、どちらの距離でその自治体を見るかというと、「絶対距離」よりも「時間距離」と答える企業が多いのではないかと思います。

【2】「時間距離」

前項でも少し触れたように、すべての交通手段を考えて、都心からその自治体までかかる時間が「時間距離」です。

「自治体までかかる時間」だけでなく、ここでは「乗り換え」「飛行機や列車の1日の便(本)数」も問題となります。

すべてを含めて、自治体と都心がどれくらいの「時間」で結ばれているのか、それを計ってみてください。

仮に都心からの「絶対距離」は遠くても、「飛行場がある」「新幹線の駅がある」「インターチェンジが近い」などの条件があれば、「時間距離」という点からは「近い」と判断されるエリアもあります。

次ページ「工場」を新設したいときは…
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事