結論から先に言ってしまいましょう。
「子どもをよくしようと頑張るのではなく、どうやったら今を楽しめるかを考える」
いたってシンプルな結論です。
では始めに、なぜ頑張ると思うような効果が出ないかお話しします。
頑張るには「苦しい頑張り」と「楽しい頑張り」の2種類があります。通常使われている「頑張る」は前者の「苦しい頑張り」を指すことが一般的です。イメージとしては昭和的根性論、ねじり鉢巻きして頑張る感じです。嫌だけどやらなければならないときの努力がこれにあたります。
この「苦しい頑張り」は一時的で短期間であれば有効的なこともあります。しかし、長期間の継続を伴うことには向いていません。そんな苦しい状態が長く続くはずもありませんから。
しかし、頑張りにはもう一つ「楽しい頑張り」があります。
「苦しい頑張り」と「楽しい頑張り」
「楽しい頑張り」は実は本人には頑張っているという認識はありません。なぜなら、やりたくてやっているからです。でも、傍から見れば、「よく頑張っているね〜」と言われたりします。
例えば、昆虫が好きな子が毎日、昆虫図鑑を見たり、休日には公園に終日昆虫を探しに行ったりしている姿を見て、よく頑張っていると思うかもしれませんが、本人は何とも思っていないはずです。サッカーが好きな子が毎日サッカーの練習をしている姿を見て、「よく努力しているね〜」と思うかもしれませんが、本人はもっとやりたいと思っているはずです。絵を描くことが好きな子は、一日中でもイラストを描いていられますが、端から見ていると、随分と熱心で頑張っているなぁと思うかもしれません。
大人も同じです。自分が好きなことは我を忘れて夢中になっているのではないでしょうか。
つまり、「楽しい頑張り」は周囲から見て頑張っていると思われているのに対して、「苦しい頑張り」は本人が頑張っていると認識しているケースなのです。
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