子どもがちゃんと育っている証拠はどこを見る? 「手がかからない、いい子」ほど実は大変な理由

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子育てが思うようにいかない……と悩む方もいますが、うまくいかないのは子どもがちゃんと育っている証拠でもあります(写真:YAMATO/PIXTA)
子どもが生まれてくるのを楽しみにしていたはずなのに、いざ出産してみたら「子育てが思い通りにいかなくてつらい!」「こんなはずじゃなかった」と思ってしまう人は多いのではないでしょうか。
しかし、12人産んだ助産師としてYouTubeで大人気の助産師HISAKOさんは「子育てが思い通りにいかないのは、子どもがちゃんと育っている証拠」と言います。本稿はHISAKOさんの著書『5万組を子育て支援して見つけた しない育児』の内容を踏まえ、子どもをコントロールしない子育てについて紹介します。

子どもがちゃんと育っている証拠とは?

私はこれまで助産師として5万組の親子を子育て支援してきました。親御さんたちの声で一番多いのが「子育てが思い通りにいかなくてつらい」というもの。

でも、私から言わせれば子育てが思い通りにいかないのは、子どもがちゃんと育っている証拠です。逆に親の思い通りにできているとしたら、子どもをコントロールしてしまっているということ。子どもが自分の意思をちゃんと主張できていて、自由に育っているからこそ、子育てが思い通りにいかないのです。

逆に、子どもを親の思い通りにコントロールしてしまっている人のほうが心配です。そういう子育ては後々、子どもからしっぺ返しを喰らいます。これは私自身が、痛い経験をしたからこそ言えることです。

私には下は2歳から上は25歳まで12人の子どもがいます。第2子の長女は子どもの頃、本当に手のかからないいい子でした。弟や妹の面倒もよく見てくれるし、勉強も運動もできて、近所や先生からも「よくできた子」と言われる自慢の子でした。親の私も「いい子でいてくれること」を気づかないうちに長女に押し付けてしまっていました。また、私自身「完璧な母親」でいることを目指し、家事も育児も仕事も完璧にこなそうとしていました。

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