子どもがちゃんと育っている証拠はどこを見る? 「手がかからない、いい子」ほど実は大変な理由
子どもがちゃんと育っている証拠とは?
私はこれまで助産師として5万組の親子を子育て支援してきました。親御さんたちの声で一番多いのが「子育てが思い通りにいかなくてつらい」というもの。
でも、私から言わせれば子育てが思い通りにいかないのは、子どもがちゃんと育っている証拠です。逆に親の思い通りにできているとしたら、子どもをコントロールしてしまっているということ。子どもが自分の意思をちゃんと主張できていて、自由に育っているからこそ、子育てが思い通りにいかないのです。
逆に、子どもを親の思い通りにコントロールしてしまっている人のほうが心配です。そういう子育ては後々、子どもからしっぺ返しを喰らいます。これは私自身が、痛い経験をしたからこそ言えることです。
私には下は2歳から上は25歳まで12人の子どもがいます。第2子の長女は子どもの頃、本当に手のかからないいい子でした。弟や妹の面倒もよく見てくれるし、勉強も運動もできて、近所や先生からも「よくできた子」と言われる自慢の子でした。親の私も「いい子でいてくれること」を気づかないうちに長女に押し付けてしまっていました。また、私自身「完璧な母親」でいることを目指し、家事も育児も仕事も完璧にこなそうとしていました。
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