「子どもへの医療」こそ、世の中で"最高の投資"だ カンボジアの医療に学ぶ"お金のリテラシー"
カンボジアで年100人の小児がん患者の命を救う活動
日本から飛行機を乗り継いで10時間。カンボジアの首都プノンペンから、車で約1時間北上した先に、ウドンという街がある。
ここには国際医療NGO「ジャパンハート」の医療センターがあり、小児がんの治療を中心に活動をしている。
日本では8割が治ると言われる小児がんだが、社会インフラや医療サービスが乏しいカンボジアでは2割しか治癒しない。
ジャパンハートの活動は、年間10億円程度の寄付金、日本からの定期・不定期で訪れる医師などのボランティアスタッフ、そして現地メンバーを中心とした有給スタッフで運営されている。
医療資源が限られるなか、高額な設備投資が求められず、治療薬も入手可能である小児がんを中心とした治療体制を敷くことで、現在では年間を通じて常時30名が入院、年間では100名の小児がんの治療が行えている。
小児がんに対する国際連合や世界保健機構の姿勢も後押しし、「小児がんは治る病」という認知もカンボジア現地で広がりつつある。
筆者の加藤氏と編集者で訪れた「ジャパンハートこども医療センター」(カンボジア)の玄関にて。インタビューは現地で行われた。左が神白(こうじろ)院長。
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