「子どもへの医療」こそ、世の中で"最高の投資"だ カンボジアの医療に学ぶ"お金のリテラシー"

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驚いたことに、カンボジアには日本では当たり前の「栄養士」と言われる職業も、その教育課程もない

衛生的で栄養のある食事の提供は、とくに小児がん治療後の免疫が落ちている子どもたちには生死にかかわる問題であるが、その提供を病院外に頼ることができないのだ。

同施設では自前での給食センターを設置しているが、このような医療周辺のインフラも日本と大きく異なっている。

カンボジア 配膳
小児がん病棟で昼食の配膳を受ける子どもの保護者(写真:ジャパンハート提供)

それでも過去から見れば「夢のような世界」にまで前進

そんなカンボジア医療の厳しい現実を説明してくれたあと、神白先生は一呼吸を置いて、こうも語ってくれた。

「いろいろと不便があるように思われるかもしれませんが、過去から見れば我々は信じられないくらい前進しているんです」

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