「快適な暮らし」捨て紛争地で支援活動を行う理由 右足失った男性が口にした「You are our hope」

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アレッポ市街地
空爆後のアレッポ市街地(写真:国境なき医師団提供)
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イランの人権活動家、ナルゲス・モハンマディ氏が受賞した今年のノーベル平和賞。そこから遡ること24年の1999年、同賞を授与されたのが「国境なき医師団」――フランスの医師とジャーナリストのグループによって作られた非政府組織(NGO)だ。

国境なき医師団とはどのような組織なのか。日本人で初めて国境なき医師団の現地活動責任者を務め、現在、日本の事務局長を担う村田慎二郎氏が自身の経験とともに語った。

危機に直面する人びとに援助する組織

国境なき医師団は、1971年に設立されて以来、紛争や自然災害、貧困など、危機に直面する人びとに、独立・中立・公平な立場で緊急医療援助を届けてきた。医療援助だけでなく、現地で目の当たりにした人道危機を社会に訴える「証言活動」も続けてきた。1999年には、こうした活動の実績が認められノーベル平和賞を受賞した。

サラリーマンだった私が、国際的な医療・人道援助の組織に入ろうと決めたのは、26歳のときだった。

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