今年も強かった北陸3県
今年4月の新幹線開業で、注目度が高まっている北陸。「住みよさランキング」では、北陸3県(富山・石川・福井)の都市は、以前から上位に多くの都市が顔を並べてきた。昨年のランキングでは、トップ20に9都市、トップ30に13都市がランクインしていたが、今回のランキングではさらに増えて、トップ20に10都市、トップ30に15都市と、その半数を北陸3県の都市が占めた。
北陸地方の都市が上位に多い理由として、まず、都市の生活基盤が一通り整備され充実している一方で、人口規模が大きくないため、人口当たりでみた水準が高くなるという、直接的な要因が指摘される。ちなみに、3県あわせた人口は約300万人で、横浜市の人口規模を下回る。
次に、地域の特性による要因として、共稼ぎ世帯比率が高く世帯収入が多いこと、3世代同居比率や持家比率が高く、子育てや女性の就業の面で恵まれた条件をもっていること、が挙げられる。大都市部では、待機児童の問題、仕事と子育ての両立の困難さからくる若い世代の収入面での問題など、子どもを生み育てることの困難さとして指摘される多くの問題が、このエリアではそれほど大きな問題ではない。そのため、全般に「安心度」や「住居水準充実度」は高い評価となっている。
少子化、高齢化、若い世代の流出など、この地域ももちろん例外ではない。そういう中で、今後もこうした高い評価を維持することができるのか、こちらも注目だ。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら