固まった筋肉をゆるめるだけ「首・肩コリ」撃退法 効果UPのため踏まえておきたい7つのポイント

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さて、上を向くのと下を向くのとでは、どちらがやりやすかったですか?

ほとんどの方は下を向くのは苦にならず、上を見るのはつらい、となったのではないでしょうか。首や肩に違和感があって真上を見ることができない方、30秒キープできない方もいるかもしれません。

下を向くのは簡単なのに上を向くのが難しい。これはある意味で当然のことです。

理由の1つは体の構造上の問題で、首は前に60度程度曲げられるのに対し、うしろには50度程度しか曲げられないからです。ただ、それでもわずか10度の差ですから、大きな問題ではありません。

もう1つの理由は、私たちの生活にあり、こちらが大きな問題です。

現代はビジネスでもプライベートでも、パソコンやスマートフォンを使用する時間が極端に長くなり、画面と指先を見るために目線を下に向ける時間が増えています。一方で、目線より高い位置に目と顔を向けることが減っています。

下を向く時間が長く続くと、首の湾曲が失われた“ストレートネック”になりやすいです。

私たちの首の骨(頸椎)は、もともと前側にカーブしています。そのまま頭を下げるとこのカーブがなくなって、頸椎が真っすぐになります。これが定着して頭が前に出た状態が、ストレートネックです。

これだと頸椎は前方にある重い頭を常に支えなければならず、首まわりの筋肉が持続的に大きな力を発揮する必要が出てきます。その結果、血管が圧迫されて血流が滞り、首こりが起こります。

首の血流が悪いと、周辺の頭や肩も凝りやすくなります。また、この状態だと頸椎が回りにくいため、横を向いたり寝返りを打ったりした際に首を痛めやすくもなります。

ストレートネックの改善法

多くの人が悩まされているストレートネックは、どうしたら改善できるでしょうか。

SNSなどでは「首のうしろの筋肉を鍛えるといい」といった解消法が紹介されていますが、あまり効果的ではありません。

なぜなら、首のうしろの筋肉は頭をうしろに曲げるために働くのですが、この際に大きな力を必要とされるわけではありません。

首をうしろに曲げにくくなるのは、首のうしろの筋肉が衰えた結果ではなく、首の前側の筋肉(胸鎖乳突筋、広頸筋など)が、縮まった状態で固まってしまったためです。

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