「運動神経」を向上させる脱力トレーニングとは? 身体の力みを解消すればケガも防げる
「脱力」できない人の3つの弊害
身体の力みは、知らず知らずのうちにパフォーマンスの不調を引き起こしたり、ケガを誘発したりするため、解決策が見つけにくくなる傾向にあります。
「身体の力み」が具体的にどのような影響を及ぼすのか、代表例を挙げましょう。
身体を動かすとき、私たちは目に見える動きだけに注目しがちですが、たとえば「走る」というシンプルな動き一つをとっても神経、筋肉、骨、意識が複雑に絡み合って動いています。
野球のバッティングの動作を見てみましょう。
ボールをとらえ、打ち返すまでにバッターは次のような一連の動作をしています。
(このとき腰が早期に回り始めないように制御する力を発揮。この力の拮抗状態を「割れ」といい、パワーとタイミング調整の両方に深く関与します)
(急回旋の準備状態でもあります)
バッティング一つをとっても、腕だけでバットを振るのではなく、腰(股関節)や下半身(両脚)、さらには肩甲骨、腕が連動し、コースとタイミングに対応しつつ鋭いスイングが実現しているのです。
サッカーやバスケットボールでも同様です。
脚を使ってボールを蹴るだけではキラーパスや正確なシュートを打つことはできませんし、腕だけでパスの位置やボールの勢いを調整することもできません。
私たちはよく、運動ができる人のことを「運動神経がいい」、もしくは「センスがある」と言いますが、脳からの指令(神経伝達)を身体で的確に再現できるからこそ、ハイパフォーマンスにつながるのです。
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