「運動神経」を向上させる脱力トレーニングとは? 身体の力みを解消すればケガも防げる

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肩甲骨・背骨・股関節周りの筋肉を伸ばすストレッチ

今回は、具体的なストレッチ系の脱力トレーニングをひとつご紹介しましょう。

背骨・股関節脱力の感覚を習得する「コモドストレッチ」です。

『最強の身体能力』P.122-123より

コモドストレッチは肩甲骨・背骨・股関節周りの筋肉を同時に伸ばすことができるとても便利なストレッチです。

ポーズが少し複雑で、慣れるまでは全身に力みが起こりやすいのでていねいに行いましょう。伸びていると感じている部位はもちろん、そのほかの部位も力みを探して力を抜いていってください。これ以上抜いたらポーズを保持できないというギリギリのところを目指すのが脱力スキル向上のコツです。

<ここをチェック>
・3は無理やりひじを伸ばそうとせず、肩をしっかり床に近づけることを優先
・うまく脱力できると、全身が沈んでへそが床に近づいていく

運動スキルがなかなか上がらない、ケガが多いと感じている人は、ぜひ脱力トレーニングを取り入れてみてください。

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中野 崇 スポーツトレーナー、理学療法士、JARTA international 代表取締役

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なかの たかし / Takashi Nakano

1980年生まれ。大阪教育大学教育学部障害児教育学科(バイオメカニクス研究室)卒業。2013年にJARTAを設立し、国内外のプロアスリートへの身体操作トレーニング指導およびスポーツトレーナーの育成に携わる。イタリアのトレーナー協会であるAPF(Accademia Preparatori Fisici)で日本人として初めてSOCIO ONORATO(名誉会員)となる。イタリアプロラグビーFiamme oroコーチを務める。また、東京2020パラリンピック競技大会ではブラインドサッカー日本代表フィジカルコーチとして選手を支えた。
 

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