専門家に聞く、自宅でできる「姿勢改善の方法」 姿勢が悪い人が抱える「恐ろしいリスク」とは
姿勢が悪いと見た目が悪くなるだけじゃなく、肩こりや腰痛の原因にもなるといわれています。ですが、実はそれだけではなく、姿勢が悪いと将来にとんでもないリスクを抱えることになると語るのは、リハビリ特化型デイサービスで、高齢者の体を20年以上見続けてきた理学療法士の上村理絵氏。「姿勢が悪いままだと、年をとったときに、歩行困難や寝たきりになるリスクが高まる」といいます。そこで、今回は、同氏の書籍『こうして、人は老いていく』から一部抜粋・再編集し、そのリスクと改善法を紹介します。
姿勢の悪さは、筋肉の衰えから
姿勢が悪くなる理由の1つが筋肉が衰えです。筋肉は、どんなときに働いているか、ご存じですか? 歩いたり、走ったり、はたまた何かをつかみとろうとしたときなど、何か体を動かすときに働いている。確かに、その通りです。
しかし、それだけではありません。実は今、あなたがこの記事を読んでいる間も、ぼーっとしているときも、24時間、365日、筋肉は働いてくれています。
しかも、高齢者の体を転びやすい形に変形させてしまう見えない敵と戦ってくれているのです。
その敵とは、重力です。人間の体には絶えず重力がかかっていますが、重力に押しつぶされないように体を保ってくれているのが筋肉です。
しかし、筋肉が弱ってくるにつれ、重力に負けて、直立不動の姿勢を保てなくなります。
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