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がん患者になった医師が教える「余命宣告」の意味 体力が低下しつつ、がんが進行したらどうなるのか

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  • 廣橋 猛 永寿総合病院がん診療支援・緩和ケアセンター長、緩和ケア病棟長
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2つ目の問題、すなわち体力の落ち方には、がん患者さんならではの特徴があります。

(画像:『緩和ケア医師ががん患者になってわかった 「生きる」ためのがんとの付き合い方』より)

図が示すように、がん患者さんはギリギリまで元気に、身の回りのことも自分でできて過ごせることがほとんどです。ただし、最期の1〜2カ月になると、急激に弱ってくるのです。 

これはがん患者さん特有の体力の落ち方です。他の病気、例えば心臓肺疾患末期では急性憎悪を繰り返しながら、徐々に身体機能が低下していきますし、認知症の末期や老衰では身体機能低下の状態が長く続き、さらに最期の期間でゆっくりと経過していくという流れがあります。

ギリギリまで自分のやりたいことができる

他の病気と比較しつつ、がん患者さんの体力の落ち方の特徴を踏まえたときに2つの見方ができるでしょう。

1つ目は、がん患者さんはギリギリまで自分のやりたいことをしっかりできるということです。仕事、趣味や旅行など、人生で大切にしていることをやり遂げるチャンスはギリギリまであるのです。

2つ目は、この体力の落ち方の特徴を知らないと、自宅介護や緩和ケア病棟の準備が間に合わない可能性があるということです。まだ元気だから先の準備はいいかなと先送りしておくと、急激に体力が低下してきて、準備が後手後手になってしまい、やりたいこと、やるべきことができなくなってしまいます。

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