がん患者になった医師が教える「余命宣告」の意味 体力が低下しつつ、がんが進行したらどうなるのか

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がん患者は体力変化とどう向き合えばいいのでしょうか(写真:buritora/PIXTA)
2023年5月に甲状腺がんと診断され、現在は経過観察となった緩和ケア医師の廣橋猛氏。これまで医師として患者に正面から向き合ってきましたが、自身ががん患者になってわかったことも少なくなかったといいます。例えば、がん患者にとって大きな問題となる体力の低下。廣橋医師は手術前後で変化した体力に戸惑いながらどのように対処したのか。
著書『緩和ケア医師ががん患者になってわかった 「生きる」ためのがんとの付き合い方』より、がん患者に知っておいてもらいたい知識をご紹介します。

手術後や治療などで体力は劇的に低下する

私が甲状腺がんの手術で1週間近く入院することになったとき、仕事への影響はできるだけ最小限にしたいと考えていました。

それには、退院後すぐに仕事へ復帰する必要がありました。外来診察などは座ってできる仕事なので、なんとかなるのではないかと楽観的に考えていたのです。

ただ、いざ復帰してみると、以前の自分とは大違い。長く話しているだけで疲れてきて、歩いての通勤すらつらく感じてしまい、夜はただひたすら寝て過ごすことになりました。明らかに治療を通じて、体力が低下してしまっていたのです。最終的には身体が持たず、お休みをいただく羽目になり、かえって同僚たちに迷惑をかけてしまいました。

がん治療、そしてがんの進行は、身体から体力を奪います。がん治療は正常な細胞にも影響を及ぼしますし、進行してくるとがん細胞が身体のエネルギーを浪費するのです。

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