店は全壊でも被災地支援、シェフたちの「真意」 能登半島地震、シェフ仲間の「横のつながり」

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川本さんが作った炊き出し
川本さんが作った炊き出し。野菜や魚を多く入れるメニューを心がけている。器は輪島塗の生産者から提供の申し出があったものも(写真:川本紀男さん提供)
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元日に起きた能登地震から2カ月が過ぎた。

道路や交通網は徐々に復旧し、生活再建の流れは加速している。一方、水道などインフラの復旧は能登地区でもなかなか進まず、倒壊した家屋や店舗はもちろん、建物にそれほど被害がなかった地区でも避難生活が必要な状況はあまり変わっていない。そのため、今もなお、珠洲市や輪島市などでは避難所での炊き出しや食事のサポートが続けられている。

それらのサポートを担うのは、自らも被災した料理人たちだ。

私財とスキルを提供するシェフたち

奥能登・輪島市のフランス料理店のシェフ、池端隼也さんもそのひとり。池端さんは、震災後は市内で毎日1000人分以上の炊き出し作業に従事している。

池端さんは築約100年の輪島塗の塗師の家を改装したレストラン「ラトリエ・ドゥ・ノト」を営業していた。

「ラトリエ ドゥ ノト」中庭
「ラトリエ・ドゥ・ノト」中庭。建物が大きく損壊している(写真:池端隼也さん提供)
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