セルフケア以外でいうと、久手堅さんは外来では漢方薬を処方している。冷えがかかわる寒暖差腰痛には、葛根湯(かっこんとう)や八味地黄丸(はちみじおうがん)、牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)などが有効だという。
天気予報のチェックも忘れずに
マッサージや鍼灸もいいが、根本的な解決策ではないため、しばらくするとぶりかえしてしまう。やはり誰かの手を借りるケアだけに頼らないことも重要だ。
「プラスしてやってほしいのが、天気予報のチェックです。寒暖差が大きい日や週は、腰痛などの不調が出るかもしれないと自覚し、羽織るものを1枚用意し、無理をしないといった対応が大事です」(久手堅さん)
3月は季節の変わり目で、寒暖差が生じやすい時期だ。紹介した対策をしっかりとって、不調知らずで過ごしたいところだ。
(取材・文/山内リカ)
久手堅司医師
医学博士。日本内科学会・総合内科専門医、日本神経学会・神経内科専門医、日本頭痛学会・頭痛専門医、日本脳卒中学会・脳卒中専門医。1996年、北九州大学法学部法律学科卒業、2003年、東邦大学医学部医学科卒業。東邦大学附属医療センター大森病院ほかに勤務後、2013年、同院を開業。数々の特殊外来を立ち上げ、気象病にもフォーカスし話題に。9月5日、最新自著『気象病ハンドブック』(誠文堂新光社)を発刊。
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