腰に激痛走る!その原因は「寒暖差」だった衝撃 デスクワークで運動不足の人が「乗り切るコツ」

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寒暖差腰痛とは、その名の通り、1週間、あるいは朝昼晩の気温の変動が大きいことが原因で起こる腰痛だ。

久手堅さんは、自身のクリニックで寒暖差腰痛を含めた気象病や、寒暖差疲労の外来を設けているが、今年は例年と状況が少し違っていると話す。

「例年、1月から2月の時期は気温が低いので寒さは感じるものの、どちらかというと寒暖差、つまり気温の変動はあまり大きくない。そのため、通常は外来に来る患者さんが減るのですが、今年は例年の2倍まではいかないものの、受診者数は増えています」

その理由として考えられるのが、2月の異常気象だ。東京都では夏日に近い23.7℃を観測した日があったかと思えば、最高気温が4.0℃にしか届かない日もあった。寒暖差は20℃にも及ぶ。

冬から春に向かう時期は、三寒四温といって暖かい日と寒い日が交互に訪れ、徐々に春めいていくが、今年はそれが前倒しになり、かつ例年にないほどの温度差があった。「この気温差に体が追いつかなくなった結果、不調が出る人が増えているのではないか」と久手堅さんは推測する。

寒暖差腰痛は、体の冷えが関係している

寒暖差による不調には、頭痛、めまい、疲労など、いろいろなものある。外来を受診する患者で最も多いのは、倦怠感やだるさ、疲れが抜けないといった症状だが、次に多いのが、腰痛や肩こり、首こりといった筋骨格系に関係する症状だという。

「あくまでもクリニックに来ている患者さんの傾向ですが、寒暖差腰痛に関していえば30~50代の人が多いです」(久手堅さん)

朝起きて体を動かしたとき、デスクワークをしていて立ち上がったとき、家から屋外に出たときなどに、ズキッと痛みに襲われるケースが目立つそうだ。

しかしなぜ寒暖差で腰痛が起こるのだろうか。その原因について久手堅さんは、「体の冷えが関係している」と話す。具体的にいうと、冷えによってもたらされる次の3つの状態が腰痛を招いている。

①筋肉の冷え

②血流の低下

③乳酸の蓄積

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