難関試験の合格者が知る「過去問」の正しい活用法 試験本番までにあなたが最低限めざすべきこと

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こんなふうに、試験本番は、時間とプレッシャーとの戦いになります。普段の勉強ではラクラク解けていた問題も、焦りから思わぬミスをしたり、わからなくなってしまうこともよくあります。

そうならないためには、単に「解ける」ようになるだけでは不十分なのです。

試験当日までにめざすのは、「こんなこと聞くなよ!」「これは常識、あたりまえでしょ」という状態です。

同じ問題を「解ける」にしても、何かの知識を「わかった」「覚えた」にしても、そのレベルにはかなりの幅があります。ウンウンと考えて、「たしかこれは……」となってから、「おそらくこれだ」と思い出して「解ける」のもあります。

しかし、この状態では、試験本番の時間の制約、プレッシャーのなかでは、得点に結びつかない危険性があるのです。

「あたりまえ化」はスピードが命

単に「解ける」「わかる」「覚えている」で判断してはいけません。どれぐらいそれが深く身についているのかを、常に意識しながら、「あたりまえ化」をめざすのです。そのためのバロメータになるのが「スピード」です。

どれくらいすばやく思い出せるか? どれくらいスラスラと語れるか? そのスピードが記憶力の強さ、理解の深さを表します。

常に、スピードを意識しつつ、「あたりまえ化」をめざすのです。私の会計士合格も、プレッシャーのなかでサクサク解けた2問が効いたのです。

次ページ目指す「結果」が明確でない「計画」は机上の空論
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