一般人はDXをどこまで知っておけばいいのか DXに貢献できる人材になるためのはじめの一歩

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受動的に定式化された方法で業務をこなすのではなく、自ら工夫しながらDXをより進化させる当事者意識を持つことが、周りから一目置かれるきっかけになるのです。そのためにも、やはり同時にITリテラシーを高めましょう。新しい技術が話題になったら、なるべく早い段階で調べたり、試してみる姿勢が大切です。試すタイミングが組織の中の半分以降というのではDXに貢献するのは難しいでしょう。常日頃からアンテナを高くして、遅くとも最初の20%くらいに入る努力をしたいものです。

プロジェクトのメンバーに挑戦してみる

プロジェクトチームとしてDXが動くのであれば、自ら積極的にDXチームに参画してみることを考えてみるのもいいでしょう。フルタイムでの参加は難しくとも、パートタイムでの参加が可能であれば、上司の了承の下、参加してみるのもDX時代にサバイブするための有効な方法です。そうすると、IT人材や事業企画担当者の発想を知ることもできますし、自分の仕事を全く別の視点で見るきっかけとすることもできます。社内外に人的ネットワークができることも大きな財産となります。1人で最新のデジタル技術を学ぶのは難しいものです。気軽に相談できる仲間が増えることには大きな価値があります。

結局、DXに取り残されないうえで必要なのは、経営学やITリテラシーの習得、そして継続的な努力と前向きな姿勢です。変化を恐れず、新しいことを学び続ける意識が必須です。まずは自分自身の意識も「自分もDXの当事者である」「自分がやらないで誰がやる」と変革させ続けましょう。

嶋田 毅 グロービス経営大学院教授、グロービス出版局長

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しまだ つよし / Tsuyoshi Shimada

グロービス経営大学院教員、グロービス出版局長。東京大学理学部卒業、同大学院理学系研究科修士課程修了。戦略系コンサルティングファーム、外資系メーカーを経てグロービスに入社。累計160万部を超えるベストセラー「グロービスMBAシリーズ」のプロデューサーも務める。著書に『MBA 100の基本』『ビジネスで使える数学の基本が1冊でざっくりわかる本』『KPI大全』(以上東洋経済新報社)、『グロービスMBAミドルマネジメント』(ダイヤモンド社)など。経営戦略、テクノベート・ストラテジー、研究プロジェクトなどの講師を務めるほか、各所で講演なども行っている。

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