内陸県に海を思わせる「八潮市」地名のナゾを追う 住民が守った日本唯一の地名"垳"は何と読む?
駅周辺は「大都市地域における宅地開発及び鉄道整備の一体的推進に関する特別措置法」(通称:宅鉄法)に基づいて、つくばエクスプレスと一体的に区画整理が行われている。
歩いてまわると大型マンションや大型商業施設の立地や公園、新しい住宅が目立つ。
また、つくばエクスプレス開業から20年近く経つが、ゆっくりと宅地開発をすすめているようで、駅から少し離れた区画整理エリアでは、これから分譲を行うための準備をしている土地もあった。
1970年代の宅地化と工業化で発展した八潮のまち
八潮駅周辺の様子だけを見ると、八潮市は近年人口が増えた自治体のように見える。確かに、つくばエクスプレス開業から人口は1万7000人以上増加しているので一面では正解と言える。
一方で、つくばエクスプレス開業前の2000年には7万人以上が住んでおり、すでに発展はしていた。では、つくばエクスプレス開業前から八潮市に住んでいる人々はどのようなエリアにいるのだろうか。
八潮市の市制施行は1972年のこと。翌1973年には人口が5万人を突破している。この頃が八潮市の人口が最も伸びた時期で、5年で人口が2万人以上増えた。そして、その時期に八潮市にやってきた人々は市域の外縁部に住んでいる。
つくばエクスプレス開業まで長らく鉄道空白地帯だった八潮市は、隣接する自治体の鉄道沿線から拡大してきた住宅地の外縁にあたる。市西部は草加市と隣接し、東武スカイツリーラインの草加駅方面へ1時間に3往復設定されている路線バスの系統が複数ある。
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