五反田、「大崎」を名乗る施設が多い駅の周辺事情 地名の由来「広大な田んぼ」は今オフィス街に

✎ 1〜 ✎ 31 ✎ 32 ✎ 33 ✎ 34
拡大
縮小
JR五反田駅西口
JR五反田駅西口。都営地下鉄浅草線や東急池上線との乗換駅でもある(筆者撮影)
この記事の画像を見る(12枚)

江戸時代には品川宿を通る海岸沿いの道が東海道となり、もっとも重要な街道の1つとなっていたが、それ以前には、直線状に小杉、瀬谷を通り平塚へと至る道がメインルートだった。徳川家康が江戸城へ入る際にも使ったと言われる。

東海道の整備後は中原街道と呼ばれ、脇街道となった。その道筋が五反田駅前を通る、現在の国道1号(桜田通り)だ。自動車時代となって再度、立場が逆転した形である。

駅開業で知名度が向上

その旧中原街道沿いに集落が発展。目黒川沿いに、一区画が5反(約5000㎡=約70m四方)の田んぼが広がっていたので、小字として「五反田」との地名が江戸時代に生まれたと言われている。

知名度が上がったのは、やはり1911年10月15日に山手線五反田駅が開業してから。1909年の電化を機に、駒込や鶯谷と前後して増設された駅の1つだ。それでも広域的には旧大崎町に当たるためか、駅周辺には今でも大崎を名乗る施設は少なくない。

大崎橋
五反田周辺でも大崎を名乗る施設は多い(筆者撮影)
関連記事
トピックボードAD
鉄道最前線の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT