五反田、「大崎」を名乗る施設が多い駅の周辺事情 地名の由来「広大な田んぼ」は今オフィス街に

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池田家、伊達家とも外様ではあるが有力大名であり、中原街道の江戸への入り口を守るような形で屋敷を構えていたのだ。そして、かつては富士山が眺められる景勝地でもあり、戊辰戦争の敗者となった伊達家から勝者の島津家へと持ち主が変わった経緯も面白い。

島津公爵邸は戦後、進駐軍に接収されていたが、1962年に清泉女子大学が移転してきて、現在は同校のキャンパスである。本館は大正時代の洋風建築。2019年には国の重要文化財に指定されている。

現在はオフィス街の「五反田」

五反田駅の南西側は地名の起こりとなった目黒川沿いの平坦地で、現在はオフィス街となっている。山手線は大崎―五反田間でこの川を渡る。なお目黒川の下流は京急新馬場駅の下をくぐっており、東京モノレール天王洲アイル駅の南側で東京湾にそそぐ。

目黒川沿いのオフィスビル
目黒川沿いにはオフィスビルやマンションが林立(筆者撮影)
目黒川と山手線
目黒川を渡る山手線の電車(筆者撮影)
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