東武東上線の上板橋、新「準急停車駅」の潜在力 「各停しかない区間」で躍進、駅前に再開発計画
東武東上線は、JR山手線をはじめ複数路線が乗り入れる巨大ターミナル、池袋駅を起点として埼玉県西部へ延びる。ベッドタウンからの通勤通学をメインに、川越などの沿線観光地への足としても利用者が多い同社のドル箱路線だ。
埼玉県に入って最初の駅、和光市を介して東京メトロ有楽町線・副都心線と相互直通運転をしている。副都心線からは、さらに東急東横線とみなとみらい線に乗り入れる。そのため、和光市以西では新木場や元町・中華街など、さまざまな行き先と乗り入れ各社の車両を目にすることができる。
新線開業の陰で躍進
2022年12月16日に東武鉄道が発表した翌春のダイヤ改正に関するプレスリリースには、表題に「東上線から、東海道新幹線 新横浜駅へダイレクトアクセスが可能に」という一文が添えられていた。
2023年3月18日の相鉄新横浜線・東急新横浜線の開業により、東上線は和光市から副都心線、渋谷から東急東横線、日吉から東急新横浜線を経て、新横浜駅まで一本の電車で行けるようになった。新横浜までは東上線の川越から最短80分、朝霞台から最短68分。さらにその先、湘南台など相鉄線内まで直通する。2023年春のダイヤ改正でもっとも話題を呼んだ出来事といえる。
一方、華やかな新線開業のニュースの陰で相互直通運転の列車が走らない、東京都内の東上線の駅である池袋から成増までの区間にもある変化があった。同区間の途中駅(北池袋、下板橋、大山、中板橋、ときわ台、上板橋、東武練馬、下赤塚)は各駅停車しか停まらない――が東上線ユーザーの常識だったが、このうち上板橋に準急が停車することになった。
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