インド新幹線が導入?「JRと共同新事業」続々登場 スタートアップの知見生かし鉄道ビジネス拡大

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JR東日本スタートアップ 11回 発表会
「JR東日本スタートアッププログラム」の発表会。大賞は「SPACECOOL(スペースクール)」が受賞した=2025年5月27日(記者撮影)

スタートアップ企業がJR東日本のリソースを活用してお互いの事業を加速させる「JR東日本スタートアッププログラム」の発表会が5月27日に都内で開催された。

2017年の初開催から11回目。これまでの経緯については2025年1月14日付記事(『社外の知恵が生むJR東「驚きビジネス」誕生の裏側』)で触れている。今回は、昨年10月から企業の参加を募って寄せられた138件の提案の中から9件が採択された。発表会を経て「大賞」「優秀賞」などが選ばれる。

「冷却」新素材、鉄道にどう役立つ?

大賞を受賞したのは「SPACECOOL(スペースクール)」(東京都港区、末光真大代表)。2021年、大阪ガスと大手ベンチャーキャピタルのWiL(ウィル)が共同で出資して設立したスタートアップ企業である。末光代表は大阪ガス出身の技術者でもある。

同社は太陽光を反射するとともに放射冷却技術の原理により宇宙に熱を逃がすことで、直射日光下においてもエネルギーを用いずに外気温よりも温度低下する新開発の素材「スペースクール」を活用したビジネス展開を行っている。

JR東日本との実証実験では、取手駅のホームドアにこの素材を貼った。

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