週刊東洋経済 最新号を読む(5/23号)
東洋経済オンラインとは
ライフ #能登半島地震

5億円の義援金を北陸に贈る「村田製作所」の胸中 能登半島地震の被災地は「事業発展の礎」だった

7分で読める
2/4 PAGES
3/4 PAGES
4/4 PAGES

気象庁によると、石川県能登地方では、2018年ごろから地震が増加傾向にあった。2020年12月には活動が活発化し、2023年5月ごろからさらに活発に。そして今年1月1日の大地震で地震の発生領域も広がったという。

つまり、地震は群発的に発生しており、またいつ大災害が起きないとも限らない状況だ。それでも村田製作所が北陸から撤退する考えはないという。上林部長はこう語る。

「地震をはじめとした災害のリスクは、北陸地方に限らず、どの拠点においても起こりうる。その中で部品メーカーとしての供給責任を果たすため、ムラタグループ全体としてBCP(事業継続計画)強化に努めていく。北陸地方の一員として、一日も早い復興を願うとともにできる限りの支援を進める方針だ」

根源にある創業者の言葉

その根源に生きているのが、創業者の言葉だ。「そこにムラタがあることが、地域の喜びであり、誇りでありたい」。五井氏は「この精神が従業員に根づいている」と強調する。

能登半島地震による工場の被災で同社が受けた損害は30億~50億円ほどと見込まれている。そんな状況下での多額の義援金の拠出は、同社なりの改めての決意表明なのだろう。

つねに地域と共に歩んでいく――。被災地が復興を遂げたとき、その輪の中には「muRata」の赤いロゴも以前と変わらず輝いているはずだ。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象