ブラックベリー、ついにAndroidの一員に? シェア1%に追い込まれた、かつての覇者
トロント、6月11日(ロイター) - ブラックベリーは、米グーグルのOSであるAndroidを次に発売するスマートフォンに初めて搭載することを検討している。事情に詳しい関係者4人によると、同社の刷新機種は、前機種が一般に受け入れられなかったことを認めたためのようだ。
ブラックベリーは、新機種BlackBerry10により、アップルのiPhoneと多くのAndroid搭載機種に奪われた市場シェアの奪回に挑む。Androidを敬遠していたカナダオンタリオ州ウォータールーに本社がある同社にとって180度の方針転換となるだろう。
かつては市場の支配者だった
この件を公にすることが許可されていないため名前を伏せたいと希望した関係者は、Androidの搭載は、ソフトウェアとデバイス管理に軸足を移すブラックベリーの戦略の一環であると述べた。かつてスマートフォンにおける支配者だったブラックベリーの市場シェアは、現在は1%に満たない。
同社は「噂や憶測にはコメントしないが、我々は引き続きセキュリティと生産性という点で比類のない効果をもたらすBlackBerry 10のOS に取り組む」と、電子メールで述べた。グーグルの広報担当者はコメントを控えた。
ブラックベリーのジョン・チェン最高経営責任者(CEO)は、ネットワーク上でブラックベリー端末だけでなく、Android搭載機種、iOSやWindowsを搭載した機種も管理できる同社の新しいデバイス管理システム、「BES12」に対する企業からの期待が高まっているという。
しかし、直面している障害の1つは、多くの異なるプラットフォーム上で動作する機種を管理するソフトウェアを使用している顧客の説得だ。